スナイパーズストリート

工藤 美菜子



 七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字
 そして……一つの国家。
 人類のあるべき未来。民族の融和と協調のシンボル。
 かつて、この国はこう形容された。

 行き先の違う六つの船が組んだ船団。
 偉大な指導者を失ったとき、人々は、あらためて道の険しさを知る。
 振り返れば、長い対立の歴史。
 立ち止まった瞬間、もう前にすすめなくなっていた。

 端の船が航路を外れた。
 また、別の船が離れていく。
 離れていく船の中にも、離れたくない者がいる。
 離れる船から離れたい者。
 新たな対立が生まれた。

 七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字
 かつて、この国はそう呼ばれた。
 過去の過ちを繰り返してしまったこの場所に、
 かつて、人類の未来があった。
 今はもう、
 誰もそれを語ろうとはしない。

――「忘れられた祖国」より――


リクアニア共和国 一九九一年 三月一〇日


 割れた窓から、ガラスの破片を取り除く。
 ロケット弾が直撃したのか、壁に穴があいている。
 床から 10 cm くらいの高さに直径 40 cm 程度の穴だ。
 ちょうどいい。
 俺は、そこにマットを敷いた。
 野営用のマットだ。
 床に散乱したコンクリートの破片を片付ける。
 内側の壁にも無数の弾痕。
 どこかのオフィスだったのだろうが、二度と使われることはあるまい。
 今日、ここは俺のオフィスだ。
 相棒はこいつ。
 ロシア製 SV-98 狙撃銃。
 軍の正式ではない。
 二〇〇丁ほど、緊急輸入されて、俺達、狙撃部隊用に配布された。
 銃はロシア製だが、弾は 7.62 mm NATO 弾。
 旧西側諸国に輸出するために改良したようだ。
 ロシアも節操がない。
 いや、ロシアだけでもない。
 小火器しか持たない歩兵部隊で、この壁に穴を開けられるのは、米軍の旧式ロケットランチャー、M72 しかない。
 急に我が国に接近してきたアメリカからの大量供与品だ。
 ロシア製の小銃 AK47 を持った兵士が、アメリカ製の M72 を肩に担いでいる。
 まぁ、それは相手のやつらも似たようなもんだ。
 旧式兵器の在庫処分と新型兵器のデモンストレーションには、内紛はうってつけなんだろう。

 この街は、街を南北に分断するように国道が東西に走っている。
 南が旧市街。
 北は新興の住宅街。
 ここ数年、カルディア人が多く移ってきた。
 新しく自動車工場ができたせいだ。
 仕事のある街にはカルディア人が移ってくる。
 それが、カルディア連邦の言う民族の融和ということらしい。
 同胞のリクアニア人のほとんどは、古くからの街、南側で暮らしている。
 我が国、リクアニア共和国の連邦からの分離独立宣言の後、独立に反対したカルディア人の武装勢力がこの街を乗っ取った。
 三日間の市街戦の結果、一〇日前に我が軍の勢力下に入ったが、まだ、おせじにも安全とは言いがたい。
 戦闘はいたるところで断続的に続いている。
 おまけにカルディア正規軍に動員がかかったらしい。
 急がなければならないのだが、やっかいな仕事だ。
 民間人と武装勢力(やつらは解放軍と名乗っているが……)の区別などできない。

 通りには何箇所か検問所が設けられている。
 北に住んでいる同胞のリクアニア人のみ、その検問所から南に行ける。
 毎日、大量の人と物資が北から南へと移動している。
 そんなに移動して、暮らす場所はあるのか?
 心配ない。
 南では、毎日武装勢力の掃討作戦が行われている。
 後一〇日もすれば、南から生きたカルディア人の男はいなくなるだろう。
 北の同胞の移動が終われば、それですべて終わる。
 北は、街ごと破壊すればいい。
 是も非もない、戦争とはそういうものだ。

 俺は今、国道沿いの、南側の建物にいる。
 この通りを誰も渡らせるな、というのが俺達の受けた命令だ。
 通りを自由に行き来されたんじゃ検問所の意味がない。
 本来なら、ここに駐留している部隊の仕事だが、軍の精鋭部隊は、カルディアとの戦闘に備えて国境に移動した。
 ここにいるのは、第一五二歩兵連隊。
 こいつらも一応正規軍には違いないが、急きょ集められた予備役中心の素人集団だ。
 彼らには荷が重すぎたが、俺達が来た以上、この道はもう誰も渡れない。


 通りの北側にあるビルの陰から、男が顔を出した。
(さっそくお出ましだ)
 通りを渡ろうと、きょろきょろ周りをうかがっている。
(そうだ。……出て来い……)
 スコープいっぱいに男の顔が広がった。
(来た……)
 男は、注意深く周りに目をやり、……小走りに駆けだす。
(昨日までとは違うんだよ)
 通りの幅は、歩道を合わせると、40 m を越える。
 ターゲットまでの距離は 200 m。
 SV-98 の有効射程は 900 m。
 俺の記録は、1200 m だ。
 一撃で殺しはしない。
 狙うのは足か腰。
 それも通りの真ん中で……

 男が倒れた。
 部屋に硝煙のにおいが充満する。
 俺は、すぐに次の弾を装填してまた構える。
 その間、2 秒とかからない。
 何百回と繰り返した作業だ。

 男が何かわめいているようだが、聞こえない。
 上体を起こして、なんとか元の場所へ這っていこうとしているようだ。
(さぁ、出て来い……仲間を見捨てるのか?)
 ビルの陰に三〜四人の男が見え隠れする。
 十分に狙えるが、今撃つと、やつらは完全に出てこなくなる。
(出て来い。四人まとまって……でないとそいつをひっぱっていけないぞ)
 先頭の男の口が、開いた。
(そうだ。……いいぞ、坊や)

 四人はいっせいに飛び出した。
 一人はたどり着けない。
 通りに飛び出した瞬間に頭が吹き飛んだ。
 遅れて、遠くからパーンという乾いた銃声が届く。
 駆け寄った三人は、通りの中央で倒れた男の両腕を左右から抱え上げる。
 今度は左側の男が倒れた。
 残った二人はそれでも、それぞれ倒れた男をひきずっていく。
 そしてもう一人が 2 m ほど吹っ飛ぶ。
 最後まで残った男は、傷ついた男達を見捨て、背中を向けて逃げ出した。
 あと 2 m、その男は背中を突き飛ばされたようにビルの谷間に飛び込んで、二度と起き上がることはなかった。

 路上に転がった三人の男達。
 貫通銃創。
 弾は、完全に男達の体を貫通している。
 出血は多いが、頭にも心臓にも肺にも穴は開いていない。
 急いで治療すれば、命だけは助かるかもしれない。
 それは、死ぬには時間がかかるということでもある。
 そしてもう彼らに近寄る者はいない。
 どうやら、出血多量で意識を失うまでの命のようだ。
 スコアが五つ増えた。

 俺は、ダルコ・ブレシッチ。
 階級は少尉。
 選りすぐりの狙撃兵で構成された狙撃中隊の第三小隊長だ。
 小隊は、全部で一二名だが、狙撃という任務の性格上、集団になっていても意味がない。
 通常は、三名一組の分隊で行動する。
 今もそうだ。
 俺のいるここが第三小隊本部。
 コールコードは、“イーグルアイ”。

 俺は、……目がいいんだ。


「相変わらず、神業ですね」
 インカムに俺の分隊の一人、ビェラクの声が入る。
「ビェラク、口を慎め。神は狙撃なんかしないだろう」
「少尉の背中にいる東洋の神様のことですよ」
 ビェラクは、俺の背中の刺青のことを言っている。
 不動明王という東洋の破壊の神様らしいのだが、詳しいことは知らない。
「これだけ離れて、走ってるやつをヒットできるのは少尉ぐらいのもんですよ」
 ビェラクも腕は悪くない。
 軍の狙撃競技では、五本の指に入る。

 狙撃銃の初速は、思ったほどは速くはない。
 弾の速さなら、米軍の M16 など、アサルトライフルの方が速い。
 ただ、速ければまっすぐ飛ぶというものでもない。
 M16 の 5.56 mm 高速弾は、その名の通り確かに速いが、軽すぎる。
 M16 の有効射程は、500 m ということになっているが、実際、300 m を越えると、かなり後落して、ほとんど当たらない。
 どこまでも低い弾道で飛んでいく、それが狙撃銃だ。

 速くないとはいえ、それでも SV-98 の初速は、音の二倍以上の速さだ。
 ターゲットは、空気の引き裂かれる音と自分の骨が砕ける音を同時に聞く。
 銃の発射音を耳にするのはその後だ。
 それまで生きていればの話だが……
 それほどの速さでも、200 m 離れると、弾着するのに 0.3 秒かかる。
 たかが 0.3 秒と思うかもしれない。
 だが、ジョギング程度の走りでも、0.3 秒あれば、人は 80 cm ほど移動する。
 80 cm 先を狙って撃たなければ、当たらない。
 突然、走り出した人間の 0.3 秒後の位置を狙うのは、ビェラクの言う通り、もはや人の領域ではないと言っていいかもしれない。

「五発、連続で撃った。……場所を知られたかもしれん。よく、見張ってろ。来るぞ」
「了解」
 ビェラクも十分にわかっているだろうが、念を押した。
 狙撃位置は、特定しにくい。
 特に市街地ではなおさらだ。
 発射音が、ビルに反響するので、音の方向がわかりにくい。
 ただし、連続して撃つと、発見される可能性は高くなる。
 発見されて、接近戦になれば、狙撃もくそもない。
 いや、接近戦でなくても、真正面のビルからロケットランチャーでも打ち込まれれば、それまでだ。

 狙撃手が建物の上の階にいる場合、逃れるには、その場所に最も近いところを全力で駆け抜けるというのが鉄則だ。
 狙撃というと、やたら高いところに上りたがるやつがいる。
 五階建てのこのビルの屋上にもいくつか薬莢が転がっていた。
 おそらく一五二連隊だろうが……映画の見すぎだ。
 上がれば上がるほど、ターゲットが遠くなり、角度がつきすぎて、ヒットポイントが狭まる。
 俺のいる三階からでさえも、真下は見えない。
 真正面のビルは、その前の歩道までしか見えないのだ。
 そこから、ダッシュされたら、とても狙えない。

 俺は三階の東の端にいる。
 ビェラクは二階の西の端で、俺を狙ってやってくるやつらに備えている。


 正面のビルで何かが動いた。


「スアド、本当にあのビルなのか?」
 ボヤンは、信じられないという表情でスアドに訊く。
 これで二回目だ。
「ああ、間違いない。三階の、あの窓から白煙が見えた」
「こんなに離れて、走ってるやつに当たるものなのか? その後も、一発も外さないなんて……」
「信じられないが、煙が見えたのはあの部屋なんだ。間違いない」
 スアドの目は確かだ。
 それはボヤンも信じている。
「まぁ、お前が言うんだから、間違いないんだろうけど……。どんなやつなんだ? 化け物だな」

 昨日まで、敵の狙撃兵が何人も通りに銃を向けていた。
 しかし、狙撃でやられたことはない。
 今までに出た死傷者は二人。
 通りを横切ろうとしたとき、運悪く、敵の兵士が二人いて、そいつらに撃たれたのだ。
 それ以来、念入りに周りを警戒するようになった。
 怖いのは、警備の兵士に出くわすことで、誰も狙撃兵にやられるなどとは思ってもいなかった。
 それが今日、一瞬にして変わった。

 シュタカが撃たれた。
 アルミン・シュタカ、最も勇敢で、いつも真っ先に通りを横切る男だった。
 まずシュタカが渡り、警備兵がいないことを確かめてから、他の者が後に続いた。
 シュタカだけじゃない。
 五人を一瞬にして失った。
 いや、三人はまだ生きているかもしれないが、助けようがない。
 そこにはもう、警備兵が集まって来ていた。

 助けられないが、仇はとる。
 目の前で仲間が次々に倒れていく中、スアドは必死に音の方向を探り、建物の外にわずかに飛び出す発射煙に目を凝らした。
 そして五発目にようやく、狙撃手が潜むビルとその部屋を特定したのだ。
 スアドとボヤンは、その正面にある、細長いビルの一階に潜り込んでいた。

「まだ、同じ場所にいるかな?」
 ボヤンが、誰に言うともなく呟く。
「さぁ……普通なら移動しているだろう」
「どうする……突っ切るか、ここを……」
「いや、上に狙撃手がいるんだ。下で周りを見張ってるやつがいるだろう」
「じゃぁ……これだ。三階のあの部屋だな」
 ボヤンが、ロシア製対戦車ロケット弾 RPG-7(エールペーゲー・スィェーミ)を、肩から下ろした。
 このビルの三階から、正面のビルの、狙撃手が潜む部屋に打ち込む気だ。
「行くぞ」
 ボヤンは後ろにいる一六歳のケーノに声をかけた。
 ケーノは、AK47 に GP30 を取り付けている。
 小銃用のグレネードランチャーだ。
 建物の中に潜む敵をやるには、RPG-7 よりも有効かもしれない。
 スアドは、じっくり周りを見渡す。
 今のところ、近くに警備兵の姿は、見当たらない。
 撃たれたシュタカ達の現場に集まった警備兵も、ここに気づいている様子はない。
(罠かもしれない……)
 すでに警備兵があたりに隠れているかもしれない。
 だとしたら、今このビルの階上に行くのはきわめて危険だ。
 このビルを囲まれたら、逃げ場はない。
 数ではかなわない。
 目の前で仲間がやられ、ボヤンは明らかに冷静さを失っている。
 ボヤンは、やる気だ。
 やるなら、一刻の猶予もない。
 警備の兵士が来る前に片付けなければならない。
「もう移動してるかもしれないぞ」
 スアドは、どうするべきか決めかねた。
「わかってる。……ここで見張っててくれ」
 ボヤンは、イヤホンを耳に差し込むと、スアドの携帯に電話をかけた。
 スアドは携帯を通話中にする。
 ボヤンとケーノの姿がビルの中に消えた。


「今、正面のビルで何かが動いた」
 正確には、動いたような気がしただけだが、確信はある。
「どっちのビルですか?」
 もう一人の部下、ボシュコの声だ。
 やつは、東隣のビルの三階にいる。
 俺のいるビルの正面には、細長いビルが二棟、並んで立っている。
「右だ、東側の、壁がピンクの方だ、何か見えるか?」
「いえ、何も……少尉の部屋を狙ってるんでしょ。窓に近づいたら、一発でしとめますよ」
「狙撃とは限らん。奥から、いきなりロケット弾ってこともある」
「一階に、人影があります」
 ビェラクの声が入った。
「武器を持っているか?」
「いえ、確認できません」
「移動する」
 気に入った場所だったが、長居は無用だ。
 俺は、二部屋隣へと移動した。


「何か見えたか?」
 スアドのイヤホンにボヤンの声が入る。
「いや、何も……」
「位置についた」
「……窓に近づくな」
 スアドは、わかりきっていることをあらためて伝えた。
「ああ、わかってる……」
 ボヤンは、極力窓から離れ、正面のビルの三階に向けて RPG-7 を構えた。
 しかし、なにしろ狭いビルだ。
 後ろに余裕がない。
 RPG-7 は、発射時、後方に大量のガスを噴出する。
 ボヤンはケーノに、後ろの窓を開けさせた。
 ボヤンの意識は正面の、南の窓だけに集中していた。
 後ろの窓を開けたケーノのシルエットが、部屋の東の窓に映った。


「少尉、三階に人影があります」
 東隣のビルの三階にいる、ボシュコの声だ。
「狙えるか?」
「もちろん……」


 窓ガラスが割れる音と同時に一六歳の少年の体が空中に舞った。


「何……隣か!」
 銃声が正面の東隣のビルから聞こえて、スアドは思わず、口走ってしまった。
「隣のビルなんだな」
 イヤホンからボヤンの声が聞こえた。
「ボヤン、無事か……」
 スアドはほっとして、声をかけた。
「ケーノがやられた」
「ケーノが……」
 スアドの脳裏に、仲間内で最も若く、いつもにこにこしていたケーノの顔が浮かんだ。
(……だめだ……)
 スアドは、一瞬、ケーノのことに気をとられ、ボヤンへの指示が遅れた。
 今の狙撃は、正面の東隣のビルからだが、最初の狙撃手が移動したとは限らない。
 別の狙撃手なのかもしれない。
 狙撃手は複数いるのかもしれないのだ。
「ボヤン、やめろ。降りて来い。出直すぞ」
 ボヤンの返事はない。
「ボヤン、やめろ」
 遅れた時間を取り戻そうとするように、スアドは大声で叫んだ。

 ボヤンは、“隣か”というスアドの声で、狙撃手が正面のビルからその隣のビルに移動したと思い込んだ。
「野郎……いい気になるんじゃねぇ……」
 窓から離れていては、正面の東隣のビルは狙えない。
 ボヤンは、RPG-7 を肩に担いだまま、窓際に走り、すばやく構えた。
 イヤホンは外れている。
 気が散るのでボヤンは射撃時には、イヤホンを外す。
 照準器に、ターゲットの窓が広がった。
「地獄に落ちろ!」


「ボシュコ、銃を置いて、すぐに移動しろ、急げ!」
 一人じゃない。
 ボシュコがしとめたやつ以外にもまだいる。
「了解」
 俺の勘だ。
 建物で、二度、何かが動いたような気がしたのだ。

(……来た…… RPG-7 か……)
 正面の窓際に、RPG-7 を担いだ男が現れ、ボシュコのいるビルへ向け、発射の構えをとった。
(速い。……たいしたもんだが、……)
 わずかな差だが、俺の方が速かった。
 スコープの中で男の頭が砕け散った。
(相手は、自分の都合に合わせちゃくれないんだよ)

 それでも男は、引き金を引いたのだろう。
 大きな発射音と大量の後方噴射(バックブラスト)を残してロケット弾が、澄み切った青空に向かって白煙を残しながら虚しく飛んでいった。
 RPG-7、発射すれば、大量の後方噴射のために、たちまち相手に位置を知られ、反撃される。
 兵士達は、これをスーサイドウェポン(suicide weapon、自殺兵器)という別名で呼ぶ。


「ボヤン……」
 スアドは、二発目の銃声と、空高く飛んでいったロケット弾を見ながら、すべてを悟った。
「すまん……。俺が……」
 スアドは、こうなることも十分考えられたのに、ボヤンを止めなかったことを後悔した。
 しかし、いつまでも悔やんでいるわけにはいかない。
 警備の兵士が来るに違いない。
(仇は、必ず……)
 スアドは、建物のあいだを縫うように消えていった。

(完)


本作品は、フィクションであり、登場する人物・地名・その他固有名詞は、実在する人物・地名等となんら関係はありません。



(C) Minako Kudo 2007

渡部書店